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「月の呪い」第一回 [DnD/d20]

6/16はISGCの例会で「月の呪い」をやりました。
作者は日本でのエベロンの第一人者、Lapin氏です。
内容はさすがに良く練られていて隙がありません。
ただ、もともとHJコン用のため、キャンペーンに挟みづらい。
前にちょっとした振りを入れようと思っていろいろ調べていたのですが、なかなか良い案が浮かびません。
結局良い案が浮かばなかったので、「冒険の情報を得てブレイ湖畔へ向かったものの、実はまったくのがせねたで、悲嘆にくれてハセリルに戻ってきた」ところから。

参加者は
ギャッペル (ウィスパー・ノームの男性、バーバリアン1/ローグ2)
ファイ (人間の男性、ウィザード4)
ラルフ (人間の男性、レンジャー2/サイキック・ウォーリアー1)
グラント (人間の男性、クレリック3 (ソブリン・ホスト))
です。

以下ねたばれを含むレポートです。

ハセリルの酒場でしつこく冒険のねたを探すものの、何も得られないので宿を取って休みます。
次の朝 (25日) シャーンに戻ろうとライトニング・レールの駅へ向かうと少女と父親と思われる二人連れが、4人の男女に襲われています。
3人は盾に描かれている紋章、特徴的な兜と陣羽織から翡翠爪騎士団の兵士であることが判明。
残りの1人はエルフの女性で黒いローブとダークウィーヴ製の外套、デスマスクを身に付け、灰色の腐敗した肌をしている。

エルフは戦闘が始まるや否やインビジビリティで身を隠します。
兵士たちは一行に攻撃を仕掛けますが、難なく倒されてしまいます。
エルフの気配を探るものの、見失ってしまい、親子に話しかけると列車のベルが鳴り響き、急いで列車に乗り込みます。

食堂車で席を取ると父親のベレンドが礼を述べ今回のいきさつを話し始め、一行の疑問に答えます。
曰く、「10年前まで翡翠騎士団の研究員として陰謀や殺しの計画にかかわっていた。
ある女性 (ローザ) と出会い騎士団を抜け、結婚し、娘のネブラを儲けた。
自分は重要人物ではないが、翡翠騎士団は脱走者を見逃すほど甘い組織ではない。
騎士団に気づかれた以上追ってくる可能性は高い。」ということでした。
また彼は一行をシャーンの護衛として雇い入れ、1人100gpの報酬を渡しました。

その夜ギャッペルが親子の客室の前で番をし、前と隣の客室で他の3人が待機していると、親子の部屋から叫び声が聞こえます。
ギャッペルが扉を開けると娘がおらず、狼がベレンドに襲い掛かっています。
ギャッペルに気がついた彼は、「狼は娘なので殺さないでくれ」と叫びます。

ギャッペルとラルフが「非致傷打撃」で攻撃するものの、そもそもDR/銀を抜けないためダメージを与えられません。
仕方なくラルフがベレンドと入れ替わってネブラを押さえつけ、その隙にベレンドがワンドでネブラを眠らせます。

つまるところ、「ローザが先天性のライカンスロープで、ベレンドとの間に生まれたネブラもまた先天性ライカンスロープであるということ。
今まではその兆候は弱く、最近になって徐々に強くなり、今夜初めて完全に変形したということ。
ある特別なラマニアの顕現地帯で生まれたシフターには『ラマニアの呪い』が現れることがあり、通常のシフターよりもより獣に近い姿に変わるという。
この呪いを解いたという報告が、エルデン・リーチのウルフズ・パウという集落にあり、もしかしたらネブラも対処できるのではないかと期待している。
ただし呪いを解くにはラマニアが隣接しているか遠隔している必要があり、直近の隣接期間がイールの月 (来月) の6日 (9日後) から12日までである。
その期間に間に合うように移動しなければならないが、そのためには空路で行くしかない。
直行便はないし、チャーターするにも金がないので、昔のつてを頼るつもりである。
その船長 (アメリオ) はシャーンのグリッターダスト・ナイトクラブに頻繁に出入りしているようなのでとりあえずそこに行くつもりである。
すでに翡翠爪騎士団に知られている可能性が高く、また一人でネブラを押さえつけたり、情報収集するのも限界があるので、一行に手伝って欲しい。
報酬はシャーンまでの護衛とは別に払う。」ということでした。
一行は話し合いの結果、親子を助けることにしました。

ライトニング・レールは翌日 (26日) の17:30分、定刻通りにシャーンに到着しました。
ベレンドは駅に程近いところに宿を取り、ネブラを寝かしつけ、ベッドから出られないようにします。
念の為ラルフを見張りに置いて、残りはナイトクラブへ向かいました。
グリッターダスト・ナイトクラブは冒険者の間で有名なナイトクラブです。
シャーンの中でも高いところにあり、ガラス張りの壁面からはシャーンの壮麗な景色を楽しむことができます。

アメリオはよくジラーゴ・ダーツをしているというので、そのあたりを中心に探してみますが残念ながらいませんでした。
ダーツプレイヤーの一人が近づいてきて、「ダーツに勝ったら彼の居場所を教える、負けたらアメリオに貸している500gpを返してくれ」といってきます。
彼は標準的なプレイヤーでいかさまをするわけでもないということを他の客から聞き、ファイが相手を引き受けました。
彼もなかなかいいところまでいったのですが、ファイの腕前には程遠く、負けてしまい、アメリオの居場所を聞くことができました。
アメリオはジラーゴの首都、トロラン・ポートでフライング・ピッグ号の整備をしているということです。

早速次の日 (27日) の朝、リアランダー氏族の飛空艇でジラーゴを目指します。
飛空艇での移動中は特に問題も起こらず、翌日 (28日) の14:00に到着します。

ジラーゴはノームの国で、ギャッペルは楽しそうに町へと繰り出して行きました。
他の人はドック・タワーの受付でアメリオの船の場所を聞き、向かいます。
ベレンドは甲板にいるアメリオに事情を話すと、アメリオは二つ返事でウルフズ・パウまで載せていくことを承諾しました。
ただし、今は整備と出港準備をしているので、翌朝10:00にまた来てくれということです。

翌朝 (29日) ドック・タワーの最下層からゴンドラに乗り込みます。
しばらくすると、3人の人影が上からゆっくりと降りてきてゴンドラに滑り込みます。
彼らはゴンドラに降りると外套を剥ぎ取ります。
1体は高品質ブレストプレートで身を包み、両手にシミターを持ったスケルトン、もう1体はハーフプレート、ライトシールド、ロングソードのゾンビです。
最後の一人はハセリルで親子を襲ったエルフ (ディマイズ) でした。
スケルトンとゾンビは通常のものではなくカルナス製で、防御力も攻撃力も高いです。
しかもゴンドラ上は揺れるためほとんどの人が足を取られてしまいます。
ファイがシーキング・レイを放ち、ディマイズに痛手を与え、ディマイズは撤退します。
残されたスケルトンとゾンビは善戦するも、グラントの退散により戦力をそがれ、倒されてしまいました。

ドック・タワーの上まであがると周りに人が集まってきました。
事の次第を係員に説明すると、警官を呼び簡単な尋問をされますが、相手がディマイズとカルナスのアンデッドであること、一行の中に氏族のものがいることからすぐさま開放されます。
アンデッドの遺留品は証拠品として押収され、ディマイズ捜査のための検問がしかれます。

というところで終了です。
今回は6時間ほどかかっているので次回は3時間くらいで終わると思います。
その後は「最終戦争の影」に入るか、他のDMにバトンタッチします。


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